SUGOI JAPAN Award2016 マンガ、アニメ、ラノベ、エンタメ小説。日本のスゴイ!を、世界のスゴイ!へ。

ラノベ SUGOI 20
紅霞後宮物語
作品名

紅霞後宮物語(1〜4巻)

著者名
雪村花菜/著
桐矢隆/イラスト
出版社・出版レーベル
KADOKAWA 富士見L文庫
刊行
2015年5月刊行スタート

※巻数表記はノミネート作品のエントリー締め切り(2016年7月31日)時点のものです。現在は続巻が刊行されている場合があります。

最強女軍人の次なる戦場は後宮だった。女の嫉妬と欲望渦巻く中を、独立独歩でかき乱す主人公の活躍を描く中華風ファンタジー。

STORY

33歳のの関小玉(かん・しょうぎょく)は、女性ながら不世出の軍人であったものの、相棒とも言える関係であった皇帝・文林(ぶんりん)に請われ、後宮「紅霞宮(こうかきゅう)」に入ることとなった。これは卑賤の身分にてこれ以上の出世を望めない小玉を、名実ともに自分の相方として取り立てるために文林のとった戦略であった。彼の願いを受け容れた小玉は一年の内に皇后にまで上り詰めるが、突如として後宮に現れた小玉に対し、以前から権力を争っていた女たちは、さまざまな形で小玉の失脚を狙った嫌がらせを始める。やがてそれは後宮の力関係を撹乱する騒動へと繋がっていくのだった。

作品の魅力

女ながら軍人としても名を馳せた小玉が後宮に身を置く本作には、その設定からくるふたつの魅力が存在する。ひとつは、肝が据わり場数も踏んでいる小玉には、たとえば豚の生首が寝室に置かれるなど、普通の女性ならば逃げ出しそうな嫌がらせが通用しない点。泣きも起こりもしないどころか、ときに本人も気づかないうちに見事撃退してしまうのだ。もうひとつは、にもかかわらず皇后として処遇されたことにより、少しずつではあるが皇帝の妻としての自覚が描かれていく点である。このふたつの要素が、小玉の爽やかな性格を通して躍動感を生み、本作の強力な魅力となっているのだ。

DATA

・2014年、第2回「ラノベ文芸賞」金賞受賞。
・2016年、マンガ化。

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