SUGOI JAPAN Award2016 マンガ、アニメ、ラノベ、エンタメ小説。日本のスゴイ!を、世界のスゴイ!へ。

エンタメ小説 SUGOI 20
ヒッキーヒッキーシェイク
作品名

ヒッキーヒッキーシェイク

著者名
津原泰水
出版社・出版レーベル
幻冬舎
刊行
2016年5月刊行

わけあって引きこもりを続けている3人の男女。その特殊な技能が世界を救う! ポジティブな力を備えたエンターテインメント。

STORY

カウンセラーの竺原丈吉(じくはら・じょうきち/JJ)は、自室に引きこもっているクライアントの男女3人に伝説的ハッカーを加えたメンバーで、インターネット上に人間を創出するという計画を立ち上げる。目標はリアルに描かれた人物像に対して人間が抱くという忌避感(=「不気味の谷」)を超えること。アゲハ・プロジェクトと名づけられた計画に打ちこむうち、引きこもり(=ヒッキー)たちは外界との関わりを取り戻してゆく。詐欺師とも善人ともつかないJJに引きずられ、次なるミッションに着手したヒッキーたちは、気がつくと世界を揺るがす大騒動に巻き込まれていた。

作品の魅力

JJに背中を押されたことによって、自信を失っていたヒッキーたちは絵画や音楽などの才能を開花させてゆく。一見、無益とも思えるプロジェクトに熱中するヒッキーたちの姿は、読者に力を与えてくれるはずだ。人の生き方はもっと多様であっていいはず、そんなメッセージが作品の端々から伝わってくる。飄々として底が知れないJJのキャラクターも印象的。ラストまで停滞することなく突きすすむ展開の早さも魅力だ。読み出したら止まらない、クールなエンターテインメント長編。

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