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エンタメ小説 SUGOI 20
ノッキンオン・ロックドドア
作品名

ノッキンオン・ロックドドア

著者名
青崎有吾
出版社・出版レーベル
徳間書店
刊行
2016年4月刊行

「How」と「Why」2つの角度から難事件の解決に挑む。タイプの異なるふたりの探偵が競演する痛快なキャラクター・ミステリー。

STORY

悪魔のような鋭い目つきの御殿場倒理(ごてんば・とうり)と、銀縁眼鏡にネクタイをしめた片無氷雨(かたなし・ひさめ)。対照的なふたりの若者が共同経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」には、今日も難事件を抱えた依頼人が訪れる。密室殺人など「不可能(HOW)」にまつわる事件が得意分野の倒理と、奇妙なダイイングメッセージなど「不可解(WHY)」にまわる事件が得意の氷雨。それぞれ得意分野の異なるふたりが、知恵を競い、アイデアを出し合いながら事件を解決に導いてゆく。密閉されたアトリエで画家が刺殺された事件の謎を追う表題作、被害者の髪が切られ、現場から持ち去られていた絞殺事件を描く「髪の短くなった死体」など7作を収めたミステリー短編集。

作品の魅力

名探偵が活躍するミステリーで「バディ(相棒)もの」は珍しい。「お前は個性が薄すぎるんだよ」「探偵に必要なのは個性じゃなくて推理力」と、テンポのいい会話を交わしながら、事件の真相に迫ってゆく姿は読んでいてなんとも痛快だ。密室で刺殺された画家、開かない金庫と路上で倒れていた老人の関係など、扱われる事件はどれも興味深いものばかり。著者のセンスが光る、マニアックでポップな味わいの作品集。

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