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エンタメ小説 SUGOI 20
小説 君の名は。
作品名

小説 君の名は。

著者名
新海誠
出版社・出版レーベル
KADOKAWA 角川文庫
刊行
2016年6月刊行

夢を通して入れ替わる、東京の少年と山深い糸守町の少女。出会うはずのなかったふたりが、彗星と神事に導かれ運命を切り開く。

STORY

少年・瀧(たき)がある朝めざめると、見知らぬ少女になっていた――。身体の持ち主は、山深い糸守町(いともりまち)にある宮水(みやみず)神社の娘・三葉(みつは)。そして三葉もまた夢を見る。同い年の少年となり、憧れの東京で高校生活を送るのだ。その少年こそが瀧だった。それがただの夢ではなく、現実に意識が入れ替わっていることに気づいたふたりは、夢でのやりとりを通して心をかよわせていく。やがてふたりは、その出会いの本当の意味を知る……。

作品の魅力

本作の特色は、緻密に仕掛けられた伏線のうえに成り立つどんでん返しにある。前半は青春小説のていをなしつつ、中盤で、瀧が三葉に直接コンタクトをとろうとしたところでひずみが生まれ、一気にSF色を増していく。その仕掛けに関わるのが、三葉が編む「組紐」であり、神社の神事であり、そして迫りくる彗星である。人の手で何百年も引き継がれてきた伝統と、人智を越えた現象が重なることで起きる奇蹟というダイナミックな展開に読み手はハラハラさせられ、同時に、繊細な感情の揺れに心を打たれる。新海誠のアニメ作品は圧倒的な映像美で魅せることで知られるが、小説においてはキャラクターの心情を巧みに載せて風景を描くことで、作品世界をより奥深いものに仕立て上げている。

DATA

・発行部数、累計130万部超(2016年時点)。
・本作を原作とした映画は、興行収入176億円超(2016年時点)。
・2016年、第60回「BFIロンドン映画祭」にて長編アニメーション映画として史上初の「Official Competition」にノミネート。
・2016年、第49回「シッチェス・カタロニア国際映画祭」(Anima't部門)Award for Best Feature Length Film(=最優秀長編作品賞)受賞。
・2016年、第18回「プチョン(富川)国際アニメーション映画祭」(長編コンペティション部門)で、部門史上初の優秀賞(Special Distinction Prize)、観客賞(Audiences Prize)ダブル受賞。

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