SUGOI JAPAN

RANOBE SUGOI 20
ボーパルバニー
作品名

ボーパルバニー(1〜2巻)

著者名
江波光則/著
中原/イラスト
出版社・出版レーベル
小学館 ガガガ文庫
刊行
2015年9月刊行スタート

※巻数表記はノミネート作品のエントリー締め切り(2016年7月31日)時点のものです。現在は続巻が刊行されている場合があります。

白髪赤眼の美しいバニーガールは、狙った獲物を必ず殺す死神だった。血で血を洗う抗争を描いたハードボイルド・アクション!

STORY

6人の若者たちが、それぞれ所有している5000万円もの“預金”。それは3年前に中華系マフィアの金庫番を襲い、3億円を強奪したもの。驚くべき犯罪を成功に導いた怜悧なリーダーは、山分けした金の使い方で足がつかないように“銀行”システムを構築した。だがある日、仲間のひとりが襲われ、斬首されてしまう。“6人”を狙った殺し屋は、陰に陽に彼らを追い詰める。そして、衆目を気にせぬ殺し合いは、街にこの死神の噂を蔓延させる。そう――首を切る殺人バニーガールの噂を。

作品の魅力

冒頭から描かれる犯罪や殺人の血なまぐさい雰囲気は、いわゆるライトノベルと一線を画す作家・江波光則(えなみ・みつのり)の独自色である。特筆すべきは、中核となる6人のほとんどが、金銭に固執する俗物ではないところ。破滅願望や力そのものへの渇望が彼らの行動原理であり、その偏向性が二十歳そこそこという若さと混じり合うことで、禍々しい個性として結実している。この作品には、読者を安心させる平均的な人物はひとりも登場しない。あるのは、歪んだ個性の持ち主たちが、傷つきながら切り結び合う生き様だけなのだ。