SUGOI JAPAN

RANOBE SUGOI 20
ざるそば(かわいい)
作品名

ざるそば(かわいい)

著者名
つちせ八十八/著
憂姫はぐれ/イラスト
出版社・出版レーベル
KADOKAWA MF文庫J
刊行
2015年12月刊行

そば屋の出前持ちが美少女なのではなく、出前されたざるそば自体が美少女だった。人類と麺類の交流を描く、前代未聞のラブコメ。

STORY

ある日、ざるそばの出前を頼んだ笹岡光太郎(ささおか・こうたろう)のもとに、なぜか美少女が配達されてきた。美少女がそばを持ってきたのではない。まるで自身が食べ物かのように食卓に上がろうとする彼女の名は、姫ノ宮(ひめのみや)ざるそば。父親にざるそばへと改造された、人類よりは麺類寄りの魔法少女だというのだ。困惑する孝太郎をよそに、黒服の男が現れ、ざるそばにある通知を行う。契約していたスポンサーから解除されてしまったため、所属している魔法少女協会から除名されるのだという。悲しむざるそばのあまりの可愛さに、光太郎はスポンサー探しをすることになってしまう……。

作品の魅力

いうまでもなく、麺類を美少女化するという奇抜さが本作の個性だが、名産品を擬人化してマスコットにするという一般的な発想とは決定的に異なる。ヒロインの名前がざるそばというだけでなく、実際にざるそばに改造されているため、その身をもってざるそばを生み出すことができるうえ、主人公に食べてほしいと思っているのだ。荒唐無稽を貫く設定の暴走は、むしろ本作の魅力である。物語全編に異様に高いテンションが行き渡っており、意表を突かれた読者は物語の虜になってしまうのだ。

DATA

・2015年、第11回「MF文庫Jライトノベル新人賞」優秀賞受賞。