SUGOI JAPAN

MANGA SUGOI 20
先生の白い嘘
作品名

先生の白い嘘(1〜5巻)

著者名
鳥飼茜
出版社・出版レーベル
講談社 モーニングKC
刊行
2014年2月刊行スタート

※巻数表記はノミネート作品のエントリー締め切り(2016年7月31日)時点のものです。現在は続巻が刊行されている場合があります。

暴力的に傷つけられたのは、自分が女であるせい? 汚れた自分に幸せになる資格はあるのか。男女の性的不平等を描いた問題提起作。

STORY

24歳の高校教師・美鈴(みすず)には、誰にも言えない秘密があった。大学時代、友人・美奈子の恋人・早藤(はやふじ)に襲われ、むりやり処女を奪われて以来、関係を持つことを強要されているのだ。美奈子と早藤が婚約しても状況は変わらず、感情を押し込めて生徒たちを高みから見物することで自分を保っていた。だが、男子生徒・新妻の不倫を知ったことから日常が少しずつ変わり始める。彼もまた、バイト先の店長の妻から行為を強要され、一度の関係を持ったことから脅されている性的被害者のひとりだった。

作品の魅力

暴行されたのは自分が女であるせいで、男女は決して平等ではないと感じる美鈴にとって、男なのに性的被害者である新妻はひとつの矛盾だった。だからこそ、性に怯えながらも美鈴の心を癒そうとまっすぐ近づいてくる新妻の存在が救いの光となっていく。また、男性経験のない女性を屈服させることでしか性的に満たされない早藤や、自分が女として優れていると誇示することでプライドを保つ美奈子、処女であることの価値にとらわれている女子生徒・ミサカナなど、本作には性にがんじがらめにされた男女が多数登場する。彼らを通じて、幸せとは何か、愛とは何かを、肉欲とのはざまでグロテスクなまでに問い続ける話題作。

DATA

・2014年、「このマンガを読め!2015」第8位。