SUGOI JAPAN

MANGA SUGOI 20
金の国 水の国
作品名

金の国 水の国

著者名
岩本ナオ
出版社・出版レーベル
小学館 フラワーコミックススペシャル
刊行
2016年7月刊行

ぽっちゃり姫と貧乏な青年の出会いが、敵対するふたつの国の運命を変える。オリエンタルな世界観で描かれるファンタジーロマンス。

STORY

長年にわたって敵対し続けてきたA国とB国。関係緩和のため、A国で一番美しい娘を嫁に、B国で一番賢い若者を婿に、それぞれ送りあうことに。ところが縁談先であるA国の姫・サーラのもとにやってきたのは、なんと犬。夫を紹介しろと姉たちにせかされたサーラは、国境で偶然に出会った青年・ナランバヤルに夫の代役を頼むことに。ところが彼もまた、花嫁のかわりに猫を送られたB国の縁談先だった。真相が知れれば戦争必至と考えたナランバヤルは秘密を胸に秘めたまま、国交回復を画策しはじめる。

作品の魅力

水の枯渇した商業国家のA国と、資源は豊富だが貧しく荒廃寸前のB国を水路でつなぎ、ともに豊かになろうと奔走するナランバヤルを突き動かすのは、大仰な使命感ではなく大切な人の笑顔と幸せだ。のんびり屋だが、信じるものを見誤ることの決してないサーラとの出会いは、ナランバヤルの覚悟を強め、支えていく。ぽっちゃりしたのんびり屋の姫と、仕事のない設計技師の青年の出会いが人の心と国の運命を動かし、読者は最後に“一番の美しさ”と“一番の賢さ”の意味を知ることになる。美しく緻密な描写で表されたオリエンタルな世界観のもとに展開する、正統派ファンタジーロマンスである。