SUGOI JAPAN Award2016 マンガ、アニメ、ラノベ、エンタメ小説。日本のスゴイ!を、世界のスゴイ!へ。

日本のスゴイ作品は数えきれない!日々作品を研究している大学サークルのみなさんに、 自分たちの考えるスゴイ!について語ってもらいました。 第7限:マンガ 早稲田大学 漫画研究会 (1)ハイキュー!! 古舘春一 勝者だけでなく敗者にもスポットライトが当たりスポーツの世界の華やかさ、残酷さをリアルに再現。 (2)斉木楠雄のΨ難 麻生周一 超能力という誰もが羨むような力を手にする少年が送る生活は実は災難だらけ…理想と現実とのギャップが良い! (3)僕のヒーローアカデミア 堀越耕平 ヒーローを夢見て、自らの超常能力『個性』を生かし戦う少年達!ジャンプらしい王道中の王道、アクションバトル漫画。 (4)暗殺教室 松井優征 先生と生徒、ターゲットと殺し屋の関係。あっ!と驚かされる伏線の回収が見どころ。 (5)ニーチェ先生 ハシモト・松駒 深夜のコンビニバイトの常識を覆す、悟り世代の大型新人が現れた。一度聞いたら忘れられない名言の数々。 (6)俺物語!! アルコ・河原和音 不可能を可能に変えるような、熱血男前高校生の甘酸っぱい恋物語。こんなに熱くなれる少女漫画、読んだことない! (7)坂本ですが? 佐野菜見 史上最高にスタイリッシュでクールな男子高校生の日常。そのシュールさに笑わずにはいられない。 (8)ReLIFE 夜宵草 人生に行き詰ったサラリーマン(27)の学園もの青春ストーリー。人生をもう一度見直したい気分にさせてくれる一作。 (9)さよならソルシエ 穂積 かの天才画家ゴッホの弟、天才画商テオドルスの物語。超えられない才能の壁、弟が兄に想う本心を繊細に描く。 (10)東京喰種 石田スイ 人間でも喰種でもなくなってしまった少年の日々を描く。どちらも悪ではない、正義と正義の狭間で葛藤する主人公の複雑な心情に注目。 (11)山羊座の友人 乙一・ミヨカワ将 生きるために人を殺さなければならなかった少年と、それを庇うように生きる主人公の物語。衝撃の事実と切ない結末に心を打たれる。 (12)ワールドトリガー 葦原大介 異世界から侵入した敵と戦うSFストーリー。互いの知恵を絞り合った頭脳戦+大胆なアクションが見どころ。

「一筋縄では終わらない」日本のスゴイ!マンガ

 日本のマンガ作品の特徴はなんだろうと考えたとき、「正義」と「悪」の描かれ方にその一端が現れているかもしれないと気付きます。主人公だけではなく、敵役やライバルの心情や体験までもが丁寧に描かれている作品や、主人公が自分の心の中で葛藤し、「何が正義で何が悪なのか」を探っていくといったカオスな心理描写がされている作品が実に多くないでしょうか。今回はこの軸に沿って、日本のマンガ作品を紹介したいと思います。

 まず、『ハイキュー』は、高校バレーボール部の主人公がかつてのライバルとチームメイトとなり今度は相棒として高校バレーの頂点を目指す、青春スポーツ作品です。この作品は、主人公がチームメイトと共に成長していく様子だけではなく、ライバル校の細かい描写や、「敗者」の心情にシフトしたスポーツ界ならではの厳しくも悲しい描写にも非常に心を打たれる一作となっています。バレーボールのルールがよく分からない、そもそもスポーツに興味がない、という人にも胸を張ってオススメできるほど面白い作品です。

 続いて、『暗殺教室』。落ちこぼれた生徒が集うクラスの担任は、地球を滅ぼそうと目論む地球外生命体で、生徒たちは国からの指名でこの担任を殺さなければならない、というここ数年のマンガ作品の中でも特にぶっ飛んだ設定の作品だと思います。設定だけ見るとこの地球外生命体は完全に敵役のようですが、地球を滅ぼそうと目論む以外は、非常に心優しく親しみやすい性格で、生徒のことを第一に考える「良い担任」として職務を全うしています。暗殺対象の担任の先生を慕いながらも、毎日全力で殺しにかかるというカオスな日常を描いた物語で、あっと驚かされるような伏線の回収が見どころです。

 上記2作品は、敵役、ライバル役がとても魅力的に、かつ繊細に描かれています。ただ倒されるだけのような一筋縄な展開では決して終わらない。だからこそ敵、ライバル、キャラクターに思わず惹きつけられてしまうこともある。日本のマンガが世界でも面白いと言われる理由の一つだと思います。

 続いて『さよならソルシエ』は、天才画家フィンセント・ファン・ゴッホを兄に持つ、優等画商テオドルスの物語。兄には言い出せず、挫折したものの本当は画家になりたかった弟が、才能を持つ兄に対する愛情や憎しみを抱き心の内で葛藤を繰り返しながら兄弟の絆を確かめ合い、生きていくさまが描かれています。「天才画家」と「優等画商」との対比のなかで、テオドルスがどのように芸術と向き合ってゆくのか、大きな見どころとなっている作品です。

 最後に、『東京喰種』。「喰種(グール)」と呼ばれる、人を食らい生きる怪人が蔓延る東京で、人間と喰種という二つの生き物の性質の両方を兼ね揃えてしまった、「人間でも喰種でもない」少年の葛藤を描いた作品です。この作品も、『さよならソルシエ』と同様、目の前で対峙する敵、あるいは現実以上に、自分自身との対峙や心の中での葛藤を顕著に描いた作品となっています。自分はいったい何者なのか、自分が本当にしたいことは何なのか、何が正しくて何が間違っているのか、そういったものを深く掘り下げて考えさせられるような作品も、日本のマンガの特徴的なものだと思います。

 3年半という短い期間の中でも、この先傑作として語り継がれそうなスゴイ作品が数多く生み出されています。人は誰しも「正義」と「悪」という二面性を持ちながら、矛盾を抱えて生きていきます。そんなことを考えさせてくれる日本のマンガ……。ここでは特に新しい作品に目を向けてみました。ぜひご一読ください!

早稲田大学:漫画研究会
早稲田大学漫画研究会は、今年で創立60周年を迎えました。部員数は約80名。描き手から読み専まで、また漫画好きだけでなくアニメ、ゲーム、音楽好きなど、興味の幅の広い部員が多く集まり和気藹々としています。主な活動は春夏の合宿、早稲田祭、その他月一程度で楽しいイベントを行っています。

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