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エンタメ小説 SUGOI 20
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作品名

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著者名
野﨑まど
出版社・出版レーベル
早川書房 ハヤカワ文庫JA
刊行
2013年7月刊行

2081年、人工脳の移植が義務化された超高度情報化社会。“すべてを計算する”少女に導かれ青年が目の当たりにする世界の変革とは?

STORY

徹底した超情報化が進み、人々には人造の脳葉「電子葉」の移植が義務化されるようになった2081年。京都にある情報庁で働く高級官僚の主人公、御野・連レルは14年ぶりに、この高度情報化社会をもたらしたかつての恩師、道終・常イチと再会する。しかしその直後に常イチは自殺、連レルは彼から、人類で初めて脳に量子コンピュータを搭載した少女、道終・知ルを託される。驚くべき情報処理能力によって「すべてを知る少女」知ルとともに過ごすことになる連レルだったが、それは人類が未曾有の変革に立ち会うことになる4日間でもあった。

作品の魅力

「極端なまでに情報化が進んだ社会」は、サイバーパンク以降のSFジャンルにおいて、重要な主題のひとつとなったが、本作はそこに新たなスポットを当てようとする試みといえる。ミステリアスな雰囲気をたたえた少女・知ルに導かれて、読者は超情報化社会の果てに待ち受ける、驚くべき世界の姿を目にすることになる。軽妙な語り口と、それと表裏一体に繰り広げられる奔放なイマジネーションで本作は、多くの読者の心を掴んだ。2000年代の日本SFが生んだ、最良の成果のひとつ。

DATA

・2013年、第34回「日本SF大賞」候補。
・2014年、「SFが読みたい!2014年版」(国内篇)第5位。

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