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エンタメ小説 SUGOI 20
アリス殺し
作品名

アリス殺し

著者名
小林泰三
出版社・出版レーベル
東京創元社 創元クライム・クラブ
刊行
2013年9月刊行

『不思議の国のアリス』の世界で連続殺人事件が発生!? 夢と現実がリンクして怪事件が進行する、大胆な仕掛けの長編ミステリー。

STORY

大学院生の栗栖川亜理は、不思議な夢を繰り返し見ていた。自分が少女アリスとなって『不思議の国のアリス』の世界を生きているという夢だ。ある日、夢の中でハンプティ・ダンプティが塀から落ちて死亡するのをみた亜理は、現実でも「玉子」とあだ名される大学研究員が屋上から転落死していたことを知る。生牡蠣を食べたグリフォンが窒息死する夢を見ると、現実でも生牡蠣を食べた教授が窒息死。さらに夢の世界ではアリスが容疑者に。アリスが死刑になれば自分も危ないと、亜理は同じ夢を見ているという同学年の井森とともに事件の調査を開始する。

作品の魅力

よく知られたルイス・キャロルの童話の世界を下敷きにした、楽しいミステリー。夢の世界には、ハンプティ・ダンプティや三月兎、帽子屋などおなじみのキャラクターが登場して、『不思議の国のアリス』の特徴でもある、ナンセンスで賑やかな会話をくり広げる。2つの世界がどう関係しているかが、物語の最大の謎。ラストで明らかになるその真相は、ミステリーを読み慣れた人でも、きっと驚かされるだろう。「夢とは何か」「現実とは何か」という哲学的なテーマが隠し味になっており、読後感をより深いものにしている。

DATA

・2013年、「このミステリーがすごい!2014年版」(国内編)第4位。

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