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エンタメ小説 SUGOI 20
屍者の帝国
作品名

屍者の帝国

著者名
伊藤計劃、円城塔
出版社・出版レーベル
河出書房新社 河出文庫
刊行
2012年8月刊行

刊行年月は単行本が出版された年月になります。

屍者復活の技術が実用化され日常に入り込む、架空の19世紀を舞台に英国諜報員ワトソンの冒険を描く歴史SFエンターテインメント。

STORY

科学者ヴィクター・フランケンシュタインが開発した屍者(死者)復活の技術が実用化され、無数の屍者が労働者として日常に入りこんでいるもうひとつの世界。大英帝国の諜報員であるワトソンは、ボンベイを経て、アフガニスタンに向かう。そこはロシア人カラマーゾフが、屍者による王国を作りあげている土地であった。さまざまな苦難を乗り越え、ついにカラマーゾフと対面したワトソンは、最初に蘇った屍者「ザ・ワン」についての物語を聞かされる。カラマーゾフの命がけの依頼を受け、ワトソンはザ・ワンの行方と「ヴィクターの手記」を追い、開国間もない日本へ向かう……。

作品の魅力

馬車が走り回るロンドン市街を、人間と混じって屍者が歩いている。このユニークな世界観はメアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』にヒントを得たものだ。ワトソンやヴァン・ヘルシングなど、著名な文学作品の登場人物がまるで歴史上の人物であるかのように登場するのも魅力のひとつ。史実とフィクションが巧みに入り交じる、幻惑的な歴史SFである。2009年、34歳の若さで亡くなった作家・伊藤計劃の草稿を、円城塔が引継ぎ、3年あまりの歳月をかけて完成させたことでも注目を浴びた。

DATA

・2012年、「最高に面白い本大賞」(文芸部門)第1位。
・2013年、「SFが読みたい!2013年版」(国内篇)第1位。
・2012年、第33回「日本SF大賞」(特別賞)受賞。
・2013年、第44回「星雲賞」(日本長編部門)受賞。
・2015年、劇場アニメ化。

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