<ラノベ>
ノミネート作品「SUGOI 50」

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ミミズクと夜の王

<作品名>

ミミズクと夜の王

<著者名>

紅玉いづき/著、磯野宏夫/イラスト

<出版社・出版レーベル>

KADOKAWA 電撃文庫

<刊行年>

2007年刊行

STORY

ある日、ミミズクという名の少女が森に迷いこんできた。彼女は額に「332」の焼き印を押され、両手両足には鎖がつけられ、まるで奴隷のようであった。ミミズクは森が魔物たちの世界であると知っていて、そこで出会った夜の王に、自分を食べてくれないか、と懇願した。フクロウの姿をした夜の王はそれを拒否したが、彼女を森からは追放することはなかった。それからミミズクと魔物たちの奇妙な共同生活が始まる。一方、森の外の村では、森で生活する少女の噂が広まり始めていた。それを聞きつけた聖騎士は彼女の救出を試みるが……。

作品の魅力

本作のテーマの一つに「回復」がある。ミミズクは虐げられてきた少女だが、同じような境遇としてクローディアス王子がいることは見逃せない。彼は王族でありながら、手足に障害を持っているために幽閉された状態にあった。だが、ミミズクとの交流の中で誇りを取り戻し、後に歴史に讃えられるような王として大成する。このような変化は、何よりもミミズク自身が「夜の王」との交流で希望を取り戻したことによるものだ。そこには誇りにも似た高潔さがあり、それが読者の心を強く揺さぶるのだ。

DATA

・2006年、第13回「電撃小説大賞」大賞受賞。