<ラノベ>
ノミネート作品「SUGOI 50」

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サムネール画像をクリックすると、各ノミネート作品の詳細情報をご覧いただけます。

  • ノミネート作品セレクトの流れ
  • ノミネート作品選定基準
  • ノミネート作品選定総評
  • 対象作品の期間的条件

※作品掲載順は、連載スタート年・刊行年・放送年・公開年などの年代順。同じ年の場合は50音順。

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商標について

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ノミネート作品セレクトの流れ(各コンテンツホルダーおよび著者への確認含む)

まず、以下の方々から推薦作品をあげていただきました。
・一般推薦( 6月23日~7月31日)
・大学サークル(のべ18サークル)からの推薦
・業界関係者(研究者、ライター、編集者等、のべ78名)からの推薦
・各ジャンル10名のセレクターからの推薦

次に、これら推薦作品を統合して下地となるリストを作成し、それをもとに選定委員3名(ラノベは4名)+SUGOI JAPAN実行委員会(読売新聞社+山本充:元ユリイカ編集長+横里隆:元ダ・ヴィンチ編集長)で選定会を開き、各ジャンル約50作品を選定いたしました。

その後、一般推薦の集計結果より上位作品をリストに追加し、最後に、候補作品のコンテンツホルダー、著者(著作権者)の方々にノミネートの許諾依頼をさせていただき、ご了解いただいた作品をノミネート作品として確定いたしました。

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ノミネート作品選定基準

  1. 「この素晴らしい作品を日本国内だけでなく世界でも大ヒットさせたい」かつ「世界でも大ヒットするにちがいない」と思われる作品を選定させていただきました。
  2. その際の選定基準として、以下3点を重要な要素といたしました。
    ①普遍性:地域・文化・言語の壁を越えた普遍的な魅力を持ち、世界的に通用するであろう作品
    ②オリジナリティ:作品のストーリー・設定・キャラクターなどに他にはない独創性、アイデア、仕掛け、表現力を持っている作品
    ③作品力(ポテンシャル):世界でより広く受け入れられるような潜在力・ポテンシャルを持っている作品

※今回のノミネートは、原則、お一人の作家に関して一作品とさせていただきました(ただしアニメは除く)。これには異論反論等あるかと思いますが、約10年間という長きに渡る期間を対象としていることから、少しでも多くの優れた作家をノミネートさせていただきたいという考えでこのように決めさせていただきました。ご理解いただけましたら幸いです。

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ノミネート作品選定総評

新城カズマ(作家/評論)
新城カズマ(作家/評論)
先日、友人と「ライトノベルをどう定義するか」という話をしていたときに、世間で言う「キャラがわかりやすい」「台詞が多い」などということなら、『永遠のゼロ』(百田尚樹)は条件にぴったり当てはまっているのではないか、だからこそ売れたのではないか、という議論になりましたので、今回ノミネートを試みてみたのですが、激論の結果敗れ去ってしまいました。残念でなりません。そのかわりに拙著をノミネートしていただくという意外な展開があり、審査員の一人としてはこれ受諾してもいいのかしらんと思わないでもないのですが、書き手の一人としては非常に光栄なことなので、ほかの作品ともども、世界に広がってくれることを願います。
 選定で肝となったのは「世界にどう売り込んでいくか」ということですが、日本のオタク文化というのは世界の最先端です。我々はすでに世界の先を行っている、だから後から続いてくる人たちのために何かを伝えていくのだ、というくらいの心積りでいたほうがいいのではないかと思っています。アメリカもあと15年くらいすれば我々に追いつくのだ、というくらいの気概で皆様には頑張っていただきたいですし、ハリウッドでネタを探しているプロデューサーや脚本家の方がいらっしゃいましたら、このリストを見ているだけであと15年は食べていけるぞ、ということを強く主張し、〆の言葉にさせていただきます。
前島賢(ライター/評論)
前島賢(ライター/評論)
 数多いライトノベルを50作に絞るため、今回はどうしても「強い作家性」や「尖った個性」を重視せねばなりませんでした。しかし、ライトノベルの面白さは、必ずしもそうした狭い意味での「オリジナリティ」に留まりません。何か1冊、大ヒット作が生まれると、それに影響を受けた作品が無数に出てくる。そんな作品ごとの細かな差異や工夫に注目するのも楽しみ方のひとつです。例えば『ソード・アート・オンライン』(川原礫)のヒット以降、ネットゲームが下敷きのファンタジーが盛況です。一方、今回、取り上げられなかった流行として『インフィニット・ストラトス』(弓弦イズル)のアニメ化をきっかけに、ライトノベルでも一躍人気ジャンルとなった「メカ美少女もの」があります。これらをはじめ、代表となる一冊を選ぶことができず、リストに入れることができなかったサブジャンルやムーブメントは多く、その点は、申し訳なく思っています。
 しかし一方、今回の投票で注目された作品から、新しい流れが生まれるかもしれません。皆様には、明日の流行をつくる、という気持ちで投票して頂きたいと思います。
 また、すでに述べた通り、ライトノベルというのは非常にハイコンテクストな書かれ方、読まれ方をしている小説です。この前提となる文脈も、世界の皆様に知ってほしい。そのために、まさにその部分を丁寧に分析した名著である、新城カズマさんの『ライトノベル「超」入門』の翻訳も検討して頂きたいと思います。
三村美衣(書評家)
三村美衣(書評家)
 この10年、ライトノベル業界では“日常系”が流行り、一度衰退し、ファンタジーのような壮大な話が戻ってくる、という大きな流れがありました。そういう意味で、さまざまなジャンルの作品が選ばれたと思います。ただ、ラノベというのは、新人賞で発掘されたたった一つの作品が大きな潮流をつくる、という勢いのあるジャンルなのですが、このリストではその勢いが再現できなかったのが少し残念です。時間が経ってしまうと似たような作品に見えてしまうものでも、一人ひとりのこだわりや、読者の好みが反映されて、作品の差をつくっていくものなのですが、やはり「10年の中の50作」と限定してしまうと、落とさざるを得ない作品もありました。
 少女系ライトノベルの人気シリーズは、10年以上前から刊行されているものが多く、あまり数を選べなかったのですが、そのなかでも『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』(青木祐子)は、ラノベの枠を超えてファンタジーとして読んでも十分納得のいく作品だと思います。
 日本のラノベは、10代の青少年が自分自身と世界の関係について、内向的にものを考える傾向が強い。そこが海外のYA(ヤングアダルト)と大きく異なる点です。ライトノベルは極端な虚構性に目が行きがちですが、登場人物の心情は生々しく等身大です。これが日本の少年少女たちであり、リアルに彼らが考えていることなのだということを読みとっていただければと思っています。
村上裕一(文芸批評)
村上裕一(文芸批評)
 海外に情報発信するからといって、日本でウケている作品の魅力をすべてスポイルし、海外にウケそうな状態に濾過しても意味がありません。しかし受け皿は広くしなくてはならないというところで、売上実績やレーベルカラー、トレンド、どれくらいのスパンで続いている作品か、など、多岐にわたる観点で検分しました。
 リストを見ていただくと、『ブギーポップは笑わない』(上遠野浩平)や、『とある魔術の禁書目録』(鎌池和馬)、『イリヤの空、UFOの夏』(秋山瑞人)といった、日本のラノベファンだったら「なぜ入っていないんだ!」と言いたくなる作品が多く抜けていることと思います。私個人としても、秋山瑞人という名前を刻印できなかったことは非常に悔しい。ですがその苦渋の決断を経た結果である、というこの事実が、我々がどういう態度でこの選定に臨んだかを明らかにしているのではないかと思います。
 また、日本のラノベというのは、一人の作家さんが長年にわたって同シリーズを書き続け、業界を牽引しているという側面があります。今回、刊行時期に制限がもうけられたことで、そういったいわゆる代表作を削ってみたら、様々なバリエーションの作品が浮かび上がり、現在のラノベ市場の多様さが見えてきたので、これはうれしく思っています。

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対象作品の期間的条件

2005年1月1日~2014年7月31日までの約10年間 に、連載・刊行スタート、放送スタートもしくは上映が行われた作品を対象としています。

※コミックス第1巻の刊行が2005年1月以降だったとしても、連載スタートが2004年の作品は対象外となります。

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