<マンガ>
ノミネート作品「SUGOI 50」

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乙嫁語り(1~6巻)

<作品名>

乙嫁語り(1~6巻)

<著者名>

森薫

<出版社・出版レーベル>

KADOKAWA ビームコミックス

<連載スタート年>

2008年連載スタート

STORY

19世紀後半、多様な民族が暮らす中央ユーラシアの地。定住民の一家の長男・カルルクのもとに、北方の移牧民の娘・アミルが嫁いできた。カルルクは12歳、アミルは20歳。8歳の年の差はあるが、ふたりは仲睦まじい夫婦となる。だがロシアの侵攻によって緊張状態にあったアミルの親族は、彼女を自分たちのもとへ連れ戻し、別の有力な部族に嫁がせようと画策。アミルを必死に守ろうとするカルルク。部族間の争いに翻弄されながらも、夫婦はゆっくりと絆を深めていく。

作品の魅力

タイトルの乙嫁は「若いお嫁さん」「美しいお嫁さん」を意味する古語。舞台は19世紀後半の中央アジアという日本人には馴染み薄い地域だが、物語構成の巧さに引き込まれていく。全編の軸となっているのは、20歳の花嫁と12歳の夫の年の差カップル。そこに薄幸の未亡人とイギリス人男性の恋や、玉の輿を夢見る双子のドタバタ騒動などを絡めながら物語は展開していく。ラブ・コメディ、悲恋、アクション描写満載の戦闘劇など、贅沢に詰め込まれたさまざまな要素も魅力の本作だが、描き込みの密度の濃さも素晴らしい。衣装や装飾品の細部まで緻密に描き込まれた美しい絵は、一目見るだけで作者の情熱とこだわりが伝わってくる。

DATA

・2011年、第4回「マンガ大賞2011」第2位。
・2013年、第6回「マンガ大賞2013」第2位。
・2012年、フランスの「アングレーム国際漫画祭2012」世代間賞受賞。
・2014年、第7回「マンガ大賞2014」マンガ大賞受賞。
・アメリカ・全米図書館協会、10代向けグラフィックノベル・ベスト10選出。