<エンタメ小説>
ノミネート作品「SUGOI 50」

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天地明察(上・下)

<作品名>

天地明察(上・下)

<著者名>

冲方丁

<出版社・出版レーベル>

KADOKAWA 角川文庫

<刊行年>

2009年刊行

刊行年は単行本の出版された年になります。

STORY

江戸時代、四代将軍家綱が治める世。徳川家に碁打ちとして仕える渋川春海は、本職の碁に情熱を見出だせずに算術に夢中になっていた。そんな折、春海は関孝和という算術の圧倒的な天才の存在を知り、自分が生涯を賭けられるような何かを求めていることに気づく。その直後、春海は老中の酒井に命じられて、日本各地で北極星の高度を測り、その場所の緯度を計測するという大掛かりな調査の旅に出ることになる。それは日本独自の正確な太陰暦を作り上げるという、20年以上にわたる天を相手にした真剣勝負の始まりだった。

作品の魅力

江戸時代前期に実在し、日本初の国産暦「大和暦」を作り上げた春海が主人公の本作は、その生涯の苦悩や挫折、大いなる達成をエンターテインメント性豊かに描く。天才ではないが、実直で情熱を持ち合わせる春海が多くの偉大な男たちに出会い、導かれ、苦難を乗り越えながら目標に向かって突き進む姿に多くの読者が共感。改暦を成立させるための政治的駆け引きと数々のドラマも、手に汗握るほどスリリングに描かれている。時代小説を読み慣れていない読者にも読みやすい文体で、世代を問わず読者を獲得して時代小説という枠を超えた大ヒットにつながった。

DATA

・2010年、第31回「吉川英治文学新人賞」受賞。
・2010年、第7回「本屋大賞」受賞。
・2010年、第143回「直木賞」候補。
・2011年、マンガ化。
・2012年、実写映画化。