<エンタメ小説>
ノミネート作品「SUGOI 50」

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新世界より(上・中・下)

<作品名>

新世界より(上・中・下)

<著者名>

貴志祐介

<出版社・出版レーベル>

講談社 講談社文庫

<刊行年>

2008年刊行

刊行年は単行本の出版された年になります。

STORY

呪力(サイコキネシス)が2000年代初頭に確認されてから1000年が経過した未来。能力者と非能力者との絶え間ない抗争によって世界の人口は最盛期の2%にまで激減。文明は終焉を迎え、わずかに残った能力者たちはかつての過ちを繰り返さぬよう、同種の人間に対する呪力の発動を抑えるために厳しい思想教育で社会を統制してきた。神栖66町に生まれた渡辺早季は仲間たちとともに呪力の訓練を行う「全人学級」に入学する。訓練の一環としてキャンプに赴いた早季たちは偶然、先史文明の記録を保存した「ミノシロモドキ」と遭遇し禁断の知識に触れてしまう。異形の生物たちとの共存、そして激闘の末、早季たちが知る真実とは……。

作品の魅力

SFおよびホラーの分野で、確固たる地位を築いてきた貴志祐介の代表作。自然豊かな村の平和で牧歌的な空気の裏には、おぞましい真実が横たわっている。丹念に組み上げられたSFとしての構造に、奇想天外な生物や自然環境を被せ、さらには冒険小説やファンタジー、そしてホラーの要素を織り交ぜている。同作は1000ページを越える大長編だが、多くの読者が「あっという間に読み終えた」と証言している。人間の「業」について深く考えさせられる傑作だ。

DATA

・2008年、第29回「日本SF大賞」受賞。
・2012年、マンガ化。
・2012~2013年、テレビアニメ化。