<エンタメ小説>
ノミネート作品「SUGOI 50」

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告白

<作品名>

告白

<著者名>

湊かなえ

<出版社・出版レーベル>

双葉社 双葉文庫

<刊行年>

2008年刊行

刊行年は単行本の出版された年になります。

STORY

明日から春休みという終業式の日、担任・森口は生徒たちに教師を辞めることを告げる。原因は、数か月前、校内プールに転落した愛娘の死。だがそれはただの事故ではなく、クラスの生徒、少年AとBによって殺されたのだと森口は言う。警察には届けず真実を胸の内にしまっていた彼女は、自身が下したもっとも残酷な復讐をクラス全員の前で「告白」する。だが本当の恐怖と混乱は、彼女が去ってしまったあとに起きたのだった――。

作品の魅力

今やほとんどの著作が映像化されている人気作家・湊かなえは本書の第一章「聖職者」でデビューした。ある女教師が退任の挨拶をする、ただそれだけのモノローグだ。それなのにそこには、一つの事件とそれにかかわった人間たちの人生がすべて詰まっている。激しい憎悪を抱きながら、あくまで冷静で淡々とした森口の語りは、それだけでただならぬ異様さを醸し出している。読者自身は、あたかも自分たちがそれを聞かされている生徒であるかのような錯覚にとらわれるのだ。第二章以降は、残されたクラスメート、犯人の家族、そして犯人自身と語り手は変わるものの、読者はその口ぶりに満ちた静かな狂気に飲み込まれ、驚愕のラストへと導かれていく。

DATA

・発行部数、255万部超(2014年時点)。
・2008年度、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位。
・2008年、「このミステリーがすごい! 2009年版」第4位。
・2010年、「文庫売り上げランキング」第1位。
・2009年、「本屋大賞」受賞。
・2010年、実写映画化。